2010年9月30日木曜日

福岡の失敗、長崎の失敗

昨年の福岡に続き、長崎もアイランドリーグ撤退。
これで九州の独立リーグチームは完全に消滅する。

というわけで勝手に福岡、長崎の失敗の原因を考えると・・・

(1)設立当初から「あてにしすぎ」の感があった
スポンサー企業、観客動員数云々もだが、それ以上に地方自治体からの援助(補助金、球場使用料免除など)NPBその他既存の野球団体からの援助(交流試合、選手のレンタルなど?)を期待した割にはあまり(全然?)得ることができなかったのは誤算であり打撃だったのではないかと。

(2)福岡はどうしても既存のNPB球団の「壁」があった
特に北九州市民球場は一応ホークスの準フランチャイズなせいもあり、ホークスと比較して野球のレベル、野球場全体の雰囲気その他すべてにおいて残念な印象をぬぐいきれなかった。(故に私も途中で応援するのをやめました)

(3)(福岡2年目=最後の年)北九州市民球場にこだわりすぎた
使用料高い、上納金の関係で?飲食物の販売もできない、交通アクセスも決していいとはいえない、しかもどうしてもホークスと比較される北九州市民球場での試合が多かったのも撤退を早めた原因じゃないかと思う。

(4)昨年の関西独立リーグのゴタゴタによるイメージダウン
誠に失礼ながらアレを見て独立リーグに対して「結局はスポンサー企業や地方自治体から金銭まきあげたいだけ、そのための手段として選手の夢を食い物にしている」という偏見を抱いた人は多かったのではないかと。(ぶっちゃけ私も抱きました)

(5)誠に失礼だが特に長崎に対して(1)(4)の印象が強かった
もともと「九州独立リーグ」構想があって、そのためにチームを立ち上げた筈なのに、気がつけば何故かアイランドリーグに加盟していた(しかも半ば強引に割り込んだ感が否めない)あたりで、期待よりも不安・不信が強かった。

(6)(福岡・長崎に限った話ではないが)使用球場が多すぎた?
最初の何年かは本拠地をしぼりこみ、ボランティアスタッフ、応援団、観客その他をしっかり育てると同時に、地域活動を積極的に行い地域密着を図ることでチームを育てるべきだったのではないかと思うが・・・

(7)客が離れたのはやはり肝心の野球が・・・だったから?
それでも福岡も最後の年は北九州と鳥栖、長崎も最後の年は佐世保でチームを育てようとした?にもかかわらずお客さんが減っていったのは、やはりどうしても肝心の野球でいまいち物足りなかったからじゃないかと。

(8)待遇面で熱心なファンとそうでない客との間に格差がありすぎた
グッズ売場でもスタッフは常連さんとの世間話に夢中でお客さんに気付かない、選手お見送りでも、熱心なファンへのあいさつやサービスに夢中でお客さんは蚊帳の外、そんなことがあまりに多すぎ、ファンを遠ざけていったのではないかと。

(9)熱心なファンが宗教みたいで怖かった(ごめんなさい)
なんていうか、チーム状態、観客動員数その他すべてにおいて「チームも選手も自分たちも頑張っている、応援するのが当たり前、応援しない連中が信じられない」みたいなことばかりで、現実を受け入れようとしないというか、野球場に来ない人、応援しない人を見下しまくっていたというか・・・故に球場内でのそんな雰囲気が嫌でますますお客さんは遠ざかっていったのではないかと。

(10)IL加入でなく時間かけてでも九州リーグを作るべきだったかも
当時はまだ独立リーグへの期待はあったが、あらゆる面で未熟な状態にもかかわらず?半ば強引に?IL入りしたばっかりに、チームの未熟さは目立つわ、独立リーグの現実を見せつけられるわ・・・悪いがこれで九州独立リーグ設立は完全に頓挫したと思うし、ぶっちゃけ私もそんなのいらないと思う。

以上、熱心なファンとは程遠い、冷やかしで何度か野球場へ行ったことがある程度の人間故かなり的外れなことを書いてるとは思うが、思いつくまま羅列してみた。

それでも選手たちは頑張っていた(と思う)し、期待もしていた。
特に鳥栖球場での試合(福岡VS長崎?)を見て、北九州では味わえない、これこそ(いい意味での)独立リーグらしい試合と思い、ぶっちゃけもしあと1年もちこたえることができれば、福岡でなく、鳥栖を本拠地とした佐賀の球団として(球団名も佐賀ビクトリークロウあたりに改名して)九州リーグ設立に向けあらためてじっくり育ってほしいと思っていたのだが・・・。

残念ながら、すべては終わったことです。
競輪は同じ道をたどらないようにしてほしいと願うばかり。
===
(おまけ)ファンも選手を育てる意識が必要?
ガールズケイリン実施が正式に発表されたとか。
4コマ漫画(昨年の今ごろ描いたものですが・・・)
ぶっちゃけ「お役人のつまらない意地による強行突破」な気がしないでもないけど、
それでも(五輪めざして?)参加する女子選手のためにも、選手を守り育てる方に
すすんでほしいと願うばかり。

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